rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

所詮、パート(1)

6年ちょっと一緒に働いてきたパートのMちゃんが、退職を決意したようである。

Mちゃんは仕事を始めた頃、生後数ヶ月の下の子と上の子を保育園に預けて働いていた。そのため、「平日のみの勤務、土日祝祭日は休み。ただし時給は50円下げてスタート。」という条件付き。同僚も了承済みだった。

下の子は現在小学1年生だが、ご主人が仕事の関係で土日急に出勤になることもあり、彼女が子供たちから離れるわけにはいかない。そういうわけで、今も同じ条件付きで働いている。

今までも契約更新の時期が来る度にいろいろ言われて来たが、Mちゃんのキャリアと人柄で何とか切り抜けてきた。

ところが今回はそうは行かず。店長が契約更新の面談で強硬な姿勢に出た。「4月から中番やるなら契約するけど、来年度は無理。」と言われたらしく、夕方5時半まで働いてほしいと。「無理です。5時までなら出来ますが。」とMちゃんは言ったそうだが、店長は納得行かない様子だったとのこと。

「いろいろ考えて、忙しい時期が終わったら退職することにしました。来年度は確実に契約しないことがわかってるし。次の仕事を考えるなら早いほうがいいかな、と。」というMちゃんの告白にパート仲間は騒然とした。

Mちゃんは32才。おばちゃんたちとも上手にコミュニケーションをとり、優しくて可愛くて気配りが出来る働きものである。気立てが良くて仕事が早い。私が乳がん手術後、抗がん剤治療を受けながら仕事をしていた時、一番助けてくれたのはMちゃんである。

「rosaさん、私がやりますよ。休んでてください。」と、いつもどこからともなく駆けつけて、仕事を代わってくれた。人間、本当に辛い時に助けてくれた人のことは忘れないものである。

「今はやりの、“辞める辞める詐欺”ではないので。」と言ってたMちゃん。彼女が辞める決断をしたのだから、決意は固いのだろうなと思った。

シフトを組む側からすると、特別な配慮が必要な人は使いにくいのかも知れない。うちの店だけの問題ではなく、上層部からの指摘もあったのだろうと思う。それでも理不尽さを感じずにはいられない。

辞める決断をしたMちゃんは、やはり立派だな、と私は思う。歓迎されてないとわかってる職場でゴリ押しで働くよりは、別の良い職場を探すほうがずっと前向きである。Mちゃんなら、どこでも上手くやって行けそうだし、まだまだ若いのだから大丈夫。しかし、寂しくなるなぁ。

パートなんて、仕事面では社員と同程度のことを求められるのに、切られる時はあっさり、バッサリ。そんなものなんだな・・・と思うと虚しくなる。