rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

糖質制限ダイエットと乳がん・主食をやめると健康になる


主食をやめると健康になる
江部康二 著
ダイヤモンド社

ダイエットのことをいろいろ調べていたら、今話題の“糖質制限ダイエット”というのにたどり着き、元祖的お医者様・江部康二さんの本を買ってみた。

「第4章 糖質制限食でガンをどこまで防げるか」という項目もあり、乳がん患者としては気に掛かるところである。

ガン細胞はブドウ糖を正常細胞の数倍も消費し、野放しの成長を続けていく(PET検査はその性質を利用したもの) → 多くのガン細胞がエネルギー源として大量のブドウ糖を利用していることは間違いない → 「糖質制限食ならガン細胞を兵糧攻めにできるのではないか?」という発想が生まれる

ということだが、結論的には、糖質制限食を実践しても、ガンを撲滅することはなかなか出来ない」とのこと。しかし、「進行が少しは遅くなる、という期待はある。すべての代謝が安定するので、免疫系を中心に自然治癒力が高まり、ガンの進行を遅らせる方向に働いてくれる可能性もある」とのことだ。

「糖質の摂り過ぎが大腸ガンや乳ガンを招く」という項目では、「一般には脂肪の摂り過ぎが大腸ガンや乳ガンのリスクになると、長い間常識として信じられてきたが、米国の大規模介入試験(5万人弱対象で8年間にわたって追跡)では、『脂質比率20%で強力に脂質制限を指導したグループは対照グループに比べて大腸ガン・乳ガンのリスクを下げない』ことが、米国医師会雑誌2006年2月8日号で報告された」との記述がある。

「少なくとも大腸ガンと乳ガンに関しては、脂肪摂取は発症リスクにならない。脂肪ではなく、糖質の摂り過ぎこそが欧米型ガンの大きなリスクだと考えられる。糖質制限食なら、その予防が出来る可能性が高い。」ということらしい。

今までは、肉食とか脂肪とかが悪いのだ、と思っていたのだが、「血糖値を上昇させ食後高血糖を生じるのは糖質だけ」「脂質・たんぱく質は血糖値を上昇させない」のだそうだ。

『キャンサーリサーチ』というガン専門誌の2011年7月号に「低炭水化物・高タンパク食が、腫瘍の発育を抑制し、発ガンを予防した」という論文が載ったとのこと。

「遺伝的にきわめて乳ガンになりやすいマウスにおいて、腫瘍出現率は西洋食の場合は一年間で50%近くであったが、低炭水化物食では腫瘍は検出されなかった。この相違は西洋食のマウスのみに見られた体重増加と関連していた。さらに西洋食では、ガン関連の死亡のため、正常な生存期間のマウスはたった一匹であったが、低炭水化物食では50%以上が正常な生存期間を超えた。」

まだまだマウス段階ではあるけれど、なかなか希望が持てるような研究結果である。


乳ガン手術後の治療で病院通いをしていた頃、看護師さんに言われたことがあった。「がん患者さんって、糖尿病になりやすいんですよ。血管が詰まる系の病気にも。注意してくださいね。」「閉経後乳ガンでは、太ると再発のリスクが高くなるので、絶対に太らないでくださいね。」
なるほど。こういう本を読むとさらに納得、である。

もともと私は炭水化物大好き人間。野菜でも、ジャガイモとかかぼちゃとかの根菜類が好き。お菓子も好きだし。そう考えると、毎日毎日、かなり大量の糖質を摂り続けていたことになる。

糖質制限については、最近調べ始めたばかりでまったくの初心者。これをキッチリ実践するのもなかなか大変そうではあるが。今まで大量に摂取していたものを、意識的に減らしていくだけでも効果は出そうな気もする。今までヘルシーと思っていたものが、意外に糖質が高かったりするのだ。これで痩せられるといいな〜。

食品別糖質含有量一覧