rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

EC3クール、初日〜ハーセプチン投与中の方に会う

EC3クール、投与初日から2日目。

今回からFEC→ECに変更。投与量も減らされた。
FEC エピルビシン130mg エンドキサン600mg 5-FU 500mg
EC エピルビシン100mg エンドキサン500mg

それにしても、3クール目は憂鬱だった。抗がん剤の辛さを身を持って知ってしまったので、またあんな苦しい日々がやってくるのかと思うと、何とも・・・。

ため息をつきつつ、とりあえず病院へ(今回も1泊入院)。いざ、血液検査だの血管のルート確保だのが始まると肝は座る。どうぞ、打っちゃってください!

血液検査の結果、白血球5900 好中球(Neut)61.1% まで回復。OK。

しかし、肝機能の数値が上限値を超えていて、薬剤師さんに、「何かサプリメントとか、毎日意識して多く摂られた食品とかありますか?」と聞かれた。まったく何も摂ってないのに、意外だ。「それでは、グラン注射の影響かも知れませんね。」ということになった。ムムム・・・他の数値も上限値を超えてるところ多数。

点滴投与は午後2時少し前くらいから4時半頃までかかった。その間、爆睡。よく寝られた〜。目が覚めて、口の中の感じが、あの独特の味覚障害的な感じに変化しているのがわかった。うへぇー、一週間はこれと付き合わなければいけないのか、と少々気が重くなった。むかむかもするし、気持ち悪いし。そうそう、この感じ、と思い出す。

★投与から2日目(今日)。

味覚障害は同じような感じだし、浮腫みもまた出てきた。それでも前回よりはラクそうな感じが漂う。ゾクゾク〜っと寒気がしたかと思うと、暑くて暑くて汗ばんだり、これはホットフラッシュ?寒気がひどいのは抗がん剤の副作用のような気がする。

食欲は少し落ち気味だが、こういう時は消化のよいものを少なめに食べることにしようと思う。今まで無理してでもガツガツ食べていたが、そんなに無理することもないな、と。おまけに体重も1kg増えた。太るのは嫌だ〜〜。

☆   ☆   ☆

今回同室になったのは、75才、65才、60才、と人生の大先輩たちだったが、墓地は一坪○万円とか、墓石は御影石がいいとか、皇室の跡継ぎ問題、美智子様雅子様がどうしたこうした、ダンナ様の悪口とかを、低いトーンの声で長々と語られるので、話題に加わるのがちょっとためらわれた。ドクターや看護師の質問にも、答えまで行き着くのに、何だかんだとお話が混ざる。女はいくつになってもおしゃべりなものだ。

私の隣のベッドに、「日帰りですけどよろしくお願いします。」と、にこにこ感じの良い方がやってきた。隣のおばあちゃんにいろいろ聞かれて、「髪の毛ふさふさだから抗がん剤治療の方じゃないと思ったわ。」「いえ、抗がん剤もやって、髪の毛は全部抜けたんですけど、こうやって大分生えてきたんですよ。今は別の薬を点滴していて。」と、答えてるのが聞こえてきた。これは、もしかして・・・、と、図々しい私はさっそく話しかけた。

抗がん剤FECの後、ハーセプチンの投与を始めて今回で12回目(全18回)という方だった。ショートカットの髪はふさふさ。「抗がん剤が終わったのが昨年の4月だから、1年2ヵ月。その間、美容室に2回カットに行きました。ようやくこのくらいになったの。襟足の毛が伸びて、ウィッグからはみ出すようになっちゃって。」そうかー、1年くらいであのくらい伸びるのか、と、希望を感じた。

「FECは辛かったわー。私なんて何も出来なくて、動けなくなって寝ていたわ。仕事しながら治療を続けるなんて、ホント、信じられないわ。」と、言っていた。

ハーセプチンは、最初だるかったりするけど、副作用はほとんどないわ。治療の折り返し地点で心臓の検査を受けるけどね(心毒性があるから)。お金は掛かるよー。最初、1泊入院で7万円くらい。3回目くらいから安くなるけど、3〜4万円くらいかな。限度額認定証を見せればね。」とのこと。薬の投与量は、体表面積で決まるらしいので、身長体重が同じくらいだと似たようなものだろう。

乳がんの患者さんで、ハーセプチン治療中の方とお会いしたのは、これが初めてだ。こうして直接お話が聞けて、髪の毛がふさふさになって、元気な状態を拝見すると、何よりも励みになる。

しかも、この方は被災地の南三陸町から通院されているとのこと。自宅も1階部分は壊れたけど何とか無事で、ご家族も大丈夫とのこと。被災してガソリンを入れるのも大変だったが、息子さんたちが何時間も並んでくれて、何とか通院治療が続けられたのだそうだ。

震災当日は、「利用者さんたちを車に乗せて走っていた。」と言われていたので、介護の仕事をされてる方だろうか。仕事仲間や友人・知人たちもかなり亡くなられたようだ。

乳がんになって、ますます図々しくなった私は、まるでインタビュアーのようだわ。
(長くなりそうなので、続編へ)