rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

FEC1クール、脱毛MAX→バリカン出動

★15日目。
病院でグラン注射を打たれてバスで帰宅。ダ、ダルい・・・。何だか調子悪い。横になって少し休んだ。なぜかまた足が浮腫んだ。買い物に行く元気が無くて、手抜きの夕食。

夫にメールで、白血球の数値が下がり調子が悪いこと、連休に私の実家(秋田)に行くのは無理っぽいことなどを伝えた。ベッドに入ってから電話があり、「おい、大丈夫かー?本当に大丈夫かー?明日帰るようにするから。」と、飲み会帰りのご機嫌な様子でありながらも、かなり心配掛けてしまったよう。予定を1日早めて帰ってくれることになった。(京都に単身赴任中)

本格的な脱毛がいよいよ始まったようだ。
ちょっと髪の毛に手をかけただけで、数十本単位で抜ける。毛根に何の抵抗もなく、ハラハラと。プチっとした感じはまったくない。面白がって抜いていたら、ありえない位の量になってしまった。白い紙の上に集めてみてびっくり。
私の場合は、抜ける前に地肌が痛くなったりピリピリしたり、ということは全然なかった。痛くも痒くも無い。抜けるのも全然何ともない感じ。

★16日目。
グラン注射の影響か地味に調子悪いが、仕事場ではがんばる。何とかなった。

11日目の朝、転んですりむいた右ひざ。カサプタが出来て治りかけていたはずなのにジンジン痛む。見ると、グジュグジュになり化膿していた。白血球が減るって、こういうことなのだ。絆創膏を頑丈に貼っても、仕事中に取れてしまっていた。

帰宅すると、「今から帰るから。」と、夫からメール。意外と元気そうな私を見て、ほっとした様子。心配を掛けてしまった。髪の毛の抜けるさまを見せたら、かなり引いていた。

★17日目。
仕事は休み。
「被災地の現状をこの目で見てみたい。」という、野次馬根性丸出しの夫に付き合って、仙台空港方面を見に出掛けた。悲惨な現実を目の当たりにして、2人でショックを受けた。(後日、記事にします。)
足の浮腫み、たまに腰痛、関節痛。薬を飲むほどではないが、グランの副作用?地味ーにちょいと辛い。右ひざの傷はカサプタが出来、回復傾向。

夜、シャンプーしていたら、ありえないほどの脱毛!!
両手に髪の毛がびっしりと絡みつく。洗面器、真っ黒。ひぇぇ〜〜。これを4、5回繰り返した。どれだけ抜けるのだろう。排水溝にたまった髪の毛を取って、また取って、また取って・・・と繰り返していたら、髪の毛がこんもりと山になり。髪の毛、無くなっちゃうんじゃないの〜。

「だめだぁ〜。もう、限界だ〜!」と、1人で叫ぶ私。疲れて早く休んでいた夫に訴えると、「よし、オレがバリカンで刈ってやるよ。器用だからまかせて。」と起きて準備を始めてくれた。(前日に了解済み。)

シャンプーしていて髪の毛がおだんご状に固まって大変、と書かれていた方が多かったが、私の場合はストレートのサラサラ直毛のためか、固まるようなことはなかった。先日の入院の際、看護師さんも、「パーマかかってるような人だと固まって団子みたいになるらしいけど、rosaさんはサラサラしてるから、多分、このままの長さで脱毛して大丈夫ですよ。」と言ってた。当たりだ。

さて、いきなりの“断髪式”
もう、こうなると余計な感傷に浸ってる場合ではなく、「とにかく、この面倒くさい髪の毛の処理を何とかしないと。」という気分の方が勝ってくる。

次男がムービーを撮り、夫はバリカン片手に床屋気分満喫。「子供たちが小さい頃は、いつもこうやってオレがカットしていたなぁ。」なんて言いながら。電気バリカンは初体験ではあるものの、器用な夫はなかなかカットも上手かった。

限界まで短くカットしたところで、「今日はここまでにしよう。抜け止まるかも知れないし。坊主頭までカットした方がいいかどうか、連休中に様子を見て決めよう。」と、夫が言った。その後、ウィッグ装着の練習。

「なんかさぁ、前髪長すぎるし、髪の毛の量が多すぎてもっさりしてる。変だから、ウィッグもカットして軽くした方がいいよ。オレが切ってやる。」と、夫。よ、4万円のウィッグが〜〜、と思ったが、強引にカット。これもまた上手に切ってくれて上出来♪良かった。

また夫に助けられた。よりにもよって、こんなにタイミングよく夫の帰宅時に脱毛するなんて!震災で抗がん剤投与が延期になって、それがまたいいタイミングなんて、びっくりだ。普段は離れ離れで全然ベタベタしていない夫婦なのだが、乳がん手術、東日本大震災、今回の断髪式と、いざという時にとても頼りになる夫である。ありがとう!

涙、涙の断髪式・・・かと思いきや、私も夫も次男も笑っていた。なんだか面白い。スッキリ。不思議と悲しくはない。

★18日目(今日)。
ウィッグ・デビュー
朝、出社時、男性社員さん(30代)二人の前で、「今日からウィッグなんですよー。私、抗がん剤治療していて、とうとう脱毛がすごいことになって。」と、話したら思い切り引かれた。そりゃそうだ、どういう対応をすべきなのか悩むだろう。病名は伝わってるはず、と思ったのに。まぁいいや。

女性の仕事仲間には好評だった。いつもより茶髪なので、「染めたのかと思った。」「ヘアスタイル変えたのかと思ったわ。」などと。みんな優しいから気を使ってくれてるのかも。店長はニコニコして聞いてた。

今日も地味ーに調子は悪かったが、連休で休みたい人が多くて、シフトの人数はかなり少なかったので、がんばった。何とかがんばれる。

抗がん剤治療を受けながら仕事を続ける。」と、決めた私は、「職場では絶対に弱音を吐かない」ということをモットーにしている。少し弱音を吐いたら崩れてしまいそうなので、強がりのやせ我慢でも、とりあえずがんばるのだ。

それと、「ウィッグのことをとやかく言われても、気にしない」ということ。気にしてもどうにもならないから。他人から見て変に見えることもあるだろうな、とは思うけど。

デビュー初日はなんとかなった。午後になって、ちょっとウィッグが浮き上がり気味になったので、やはり坊主頭がベストなのかも、と思った。医療用ウィッグはかぶり心地がなかなか良くて、頭も締め付けられて痛くなったりしなかった。以前ヤフオクで購入した安価なものは、かぶり心地が良くなかった。
しかし、なかなか夏は大変かも。ウィッグをつけてマスクをつけて。今日は汗だくだった。

夜、お風呂に入ってシャンプーしたら、シャワーの圧力だけでありえないほど、抜ける、抜ける!!昨日でMAXと思ったが、さらにさらに抜けまくる。

かなり短く刈ったのに、まだまだ抜ける様子。排水溝にたまった髪の毛の山は、昨日より多い。洗っていても、地肌っぽい感じ。シャワーだけで全部抜けて流れてしまうんじゃないか、と思えるくらい。

地肌が透けて見えるようになってきた。これでは坊主頭と大して変わらない?