rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

FEC1クール、骨髄抑制ウィーク

★11日目。
朝、灯油宅配の車が音楽を流して走っていた。出勤直前だったが、「いつ余震が起こるかわからない。灯油タンクを満タンにしておかなきゃ。」と、焦って外に飛び出した。

と、玄関前で足がもつれて派手に転んだ。イテテテ・・・。左足首を思い切り捻挫。右ひざをすりむき出血。青アザも出来て痛い。

「お母さん、そろそろ骨髄抑制が始まるでしょ。ケガしてばい菌でも入ったら大変じゃない?だめだよ、若くないんだから。」と、次男にたしなめられる。ごもっとも。

後は次男に任せた。灯油タンクは満タンになりひと安心。今年はまだ朝晩ストーブをつけてるし、うちはお風呂も灯油。震災後のように灯油が手に入らないと大変なのだ。

骨髄抑制
抗がん剤の副作用の代表的なものに骨髄抑制があります。
抗がん剤細胞分裂が活発な組織に作用します。
骨髄の白血球などの前駆細胞である造血細胞は増殖が激しいため、抗がん剤の影響を受けやすく血液を造る働きが低下し白血球、赤血球、血小板ともに減少します。
特に減少しやすいのは白血球で、これを骨髄抑制といいます。
抗がん剤の副作用による骨髄抑制は一般的に投与1〜2週間後にピークになり、7〜10日で回復します。
そのため、抗がん剤投与は、3〜4週間ごとに行うことが多くなります。
骨髄抑制の状態では、白血球減少により細菌感染が赤血球減少により貧血が、血小板減少によ出血傾向がそれぞれ生じやすくなります。


★12日目。
朝起きて鏡を見たら、まぶたが腫れててひどい顔。ぎょっとした(自分の顔を見てぎょっとするなんて。汗)。なんだかダルいし、眠い。明らかに体調が変化した。夜も動悸がして何度か目が覚めて、ちょっと熟睡できなかった感じ。

朝ご飯をたべようとしても何だか気持ち悪い。しかし、食欲はありちゃんと食べられた。どうも骨髄抑制が始まったような感覚だ。

病院からもらったプリントには、「白血球は一般的に点滴終了後、7〜14日頃減少しやすいと言われています」と、あったが、ネットで調べたところでは、「12〜14日目」という説もあった。個人差もあるというし、私の場合はどうも12日目が最低ラインのよう。

頭がぼーっとしていて眠くて仕方ないので、早めに寝た。夜中の地震で目が覚めたものの、朝までぐっすり。

★13日目(今日)。
朝起きてみたら、昨日より体調回復。普通に動ける。ただ、頭の働きがイマイチで、もともと天然ボケなのがさらにボケボケ。仕事ではミスしないように気をつけないと。

土、日と仕事が忙しく、パタパタと動き回って、重いものも運んだりしていたので、その疲れもあったのかも知れない。とりあえず、治療と仕事を両立出来る程度の副作用なので助かってる。

今日も元気に仕事を楽しめた。よし、がんばった!という感じで終了。

脱毛の気配は、今のところ全然無い。いつ抜け始めても大丈夫なように、ヤフーオークションで電気バリカンを購入した。さぁ来い、脱毛!準備は万端だぜ!と、ファイトを燃やしてみた。

※しかし、脱毛は突然やってきた模様。。。
夜、シャンプーをしていたら、ゴソッ・・・えっ!なんだ〜。いっぱい抜けた。いやいや、こんなのは、まだ普通より少し多目なくらい・・・と、言い聞かせる。

しかし、タオルで拭いてる間もポロポロと、抜け落ちる、抜け落ちる。まだ、見た目にどうこうというほどではないけど。

ああ、いよいよ始まるんだな〜。抗がん剤って、すごいな〜。

どうせ抜けるなら、仕事が休みの日にたくさん抜けて。もう少ししたら、ゴールデンウィークで夫も帰ってくるから、いざとなったらバリカンやってもらおう。おお、いよいよ。。。

☆   ☆   ☆

昨日の、田中好子さん(スーちゃん)の告別式の余波が続いている。世の中に与えた影響は、とてつもなく大きいと思う。

乳がんに対する誤解も解けるし、一切公表せず仕事に打ち込んだ、素晴らしい生き方だったと思う。

乳がんの患者さんは、素敵な方が多い。まぁ、患者数も多いし、わりとゆっくりなガンだから闘病期間も長くなり、元気に活動できる期間も長いようだ。おしゃべりが好きで、おいしいものの食べ歩きが好きで、明るく活動的な人が多いような印象を受けた。自分も患者なのに、他人のことを気遣って励ましてくれたり。

スーちゃんみたいな性格の人も多いような気がする。乳がんになったことで得た人生観でもあるのだろうか。

抗がん剤治療を受けてると、「あー、私はやっぱりガンなんだ。タチの悪いガンなんだ。」と、すごく実感する。ホルモン治療の時はさほど感じなかったのに。

点滴投与後、3日間ほどは自分でも自分の体が薬臭いような感じがするし、味覚障害はあるし、なかなかの辛さである。

副作用が軽い私でさえ、こうなのだ。そりゃあ人生観も変わる、ってものだ。

抗がん剤治療前に、「毒を盛られても死なないくらい元気なんだけどなー。」と思ったが、実際やってみて、「私って、毒を盛られてもやっぱり大丈夫な方なのかも。」なんて思った。

看護師さんが治療前の説明の時、「抗がん剤は細胞毒ですから。」と言ってたけど、そのくらいのものなのだ。

「治療後3日間は、トイレの後、水を2回流してください。家族の方や周囲の方への気遣いです。」とも言われた。排泄物にまで毒素が残るのだ。やはりすごいものなのである。