rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

脱出して京都へ

昨夜の夜行バスで被災地・仙台から脱出した。

夜行バスは通常なら1台運行のところを5台に増便。キャンセル待ちで並ぶ人も多くいた。4時間ほどで新潟に到着。途中、トイレ休憩で寄ったサービスエリアは−3℃という寒さ。新潟も寒かった。

サンドイッチやおにぎりを普通に買えることに感激し、宿泊したホテルでは、水が出ることに感激し、シャワーが使えて髪も体も洗えることに感激した。一週間もお風呂に入れなかったなんて、今だかつてない経験だったなぁ。

宿泊したホテルは、安いビジネスホテルだったけど、次男も私も、もうどんな所ででも寝られると思った。

今日は朝食後に急いで移動。特急を乗り継いで、新潟→富山→京都とやってきた。6時間の旅。迎えに来てくれた夫の顔を見て、ようやくほっとした。やって来たよー京都♪久しぶりに旅行気分。旅はやっぱりいいなぁ。富山を越えたあたりから、びっくりするくらい暖かくなった。真冬の格好で出てきたので、暑くてしょうがない。

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自宅から仙台駅のバスターミナルに向かうバスの中でのこと。次男の部屋の温水ルームヒーターのスィッチを切ったかどうか、不安になった。次男が確認したものと思っていたのに、次男は切った記憶がないという。

「24時間つけっぱなしだと、自然にオフになる機能がついていたはず。今までも、気づかないで帰ったら、オフになってたことが何回かあった。」

おいおい、それは危険でしょう。うーん、どうしようー、と考えに考えて、バスを降りてタクシーを拾い、自宅に戻って確認して、という、とんだムダ足を運んでしまった。バスに間に合わなかったらどうしよう・・・とハラハラドキドキ。運転手さんが急いでくれて助かった。

うちの次男は、イライラすることがほとんどない、というくらいのんびりした子なのだが、バスに乗り遅れそうになること多し。私に似たのかしら。

タクシーの運転手さんと、震災後のあれこれを世間話。

「スーパーではイオンが頑張ってますよね。うちは名取市なんですが、昨日は一人15点まで買えて、ペヤングソース焼きそばは数量無制限だったとかで、うちの奥さん3箱も箱買いしてきて。またペヤングかよー、って感じですよ。」そうそう、バス停で話した人も、「勤め先の近くのマックスバリューでは、おにぎりもパンも普通に出回ってますよ。」と言っていた。イオン系、がんばってる。ヨークベニマル系が意外に弱い?物流とか在庫確保の違いなのだろうか。

「昨日乗せたお客様なんですが、娘さんがフランスに留学してるとかで。フランスでは、日本にいるフランス人に帰るように呼びかけてるらしいです。強制退去ですか。日本の放射能漏れは危険なレベルだから、と。日本で報道されないのは、政府がだましているからだ、と言われてるらしいですよ。」ほうほう。そうなんだろうな。

「私は、昨日から仕事に出てるんですが、接客業なのに一週間も風呂に入らないなんて、どうなん?と思って、水で頭を洗って体を拭いて来ましたよ。」と運転手さん。みんな、自分は臭いんじゃないか?と、気を使ってる。

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新潟駅からホテルまでのタクシーの中で。
「もしかして、今回の震災で、何か?」と、運転手さんに聞かれた。身の上話をすると、「やっぱりねー。」と深くうなずいた。

「昨日乗せた人は70代の女性だったけど、給水しに歩くのがとても体にきつい、と言ってて。お姉さんの所に身を寄せると言ってたよ。逆に、新潟から仙台にいく人も、今多いよ。予約でいっぱいだって。」

「新潟も中越地震で大変だったから。あれから経済がものすごく悪くなった。宮城の経済も、これからきっと大変だと思うよ。」

生の声というのは貴重だ。本当に。これから元通りになるまでまだまだ問題は山済みだろうと思う。

がんばろう、仙台!!