朝起きたら雪が降っていて、道路が真っ白になっていた。真冬のような寒さだ。
雪の中、朝10時開店のスーパーに行ってみたが、すでに長蛇の列が店の周りをぐるりと一周するくらいになっていた。
出てくる客は、小さな袋に2つ程度の荷物。テント内の商品で数量制限もあるようだ。その時すでに、「夫のいる京都への脱出」を考え始めていた私は、あきらめて家に帰ることにした。
今日も、ガソリンスタンドで給油するための車が、道の1車線分を占拠している。どこが最終尾なのか見当もつかないくらいだ。近所の人たちが、揃って「ガソリンスタンドでの給油が大変」と、こぼしている。
山の方まで車を走らせて湧き水を汲んできてくれるダンナ様とか、スーパーまで買出しに行ってくれるダンナ様も、ガソリンがなければ何も出来ないのだ。残り少ない食料品でなんとか食いつないでいくしかない。
「避難旅行だね。」と次男。戦争時代の疎開みたいなものだろうか。
新潟へバスで抜けて、金沢、京都と行ってみようか。時間が掛かっても、この際仕方がない。次男も私も方向音痴なので珍道中になりそうだ。