rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

入院中・雑記(その4)

抗がん剤投与・1泊入院の患者さん
私が入院した5人部屋には、抗がん剤の点滴を受けるために、1泊2日で入院される患者さんが何人も泊まっていった。

入院してみて驚くのは、術前化学療法を受けてる人の多さである。入院患者の三分の一くらいだろうか?

入院するときはウイッグをつけてやってくるが、あっという間にニットキャップになる。そのくらい、“脱毛は当然”ということなのだろうな。

やたらと声が大きくて、話好きな、体格のいいオバサマが入院したとき、いろいろ抗がん剤治療について教えてくれた。

「私は今日で9回めの入院なの。かれこれ9ヵ月になるわー。長かった。1年これで終わっちゃうわね。あと1回で終了して、年内に手術の予定なのよ。何回も入院してるから、乳がんの友達も増えたけど、治療の仕方は本当に人それぞれね。私は3週間おきに、薬は20%減で使ってるけど、2週間おきの人もいるし、薬の使い方もみんな違うみたい。幸い、私は副作用もほとんどなくて大丈夫だったけど、髪の毛はほぼ100%の人が抜けるみたいよ。私も、ほら。」
オバサマは、ニット帽を取って見せてくれた。大分生えてきたのだそう。

「肝機能の検査をしながら治療を進めるんだけど、1度ガンマGTPの数値が高くなったことがあって。近所で薬剤師をしてる友人に聞いたら、シジミがいいっていうからさ。漁港まで行ってシジミを大量に買ってきて冷凍したの。冷凍した方が濃縮されていいみたいよ。それで、毎食、シジミのみそ汁を飲んだら、本当に数値が下がったの!!シジミって、すごいわよ!!」
オバサマはシジミを熱く語って帰って行った。

別のオバサマは、「私のガンはタチが悪いらしくて。2週間おきに抗がん剤の治療を受けてるの。抗がん剤を始めてから、8キロも太っちゃって。誰も病人だと思ってくれないのよ。嫌になっちゃうわ。」と、語っていた。

前述の40才Sさんは、「最初に使ったタキソテールだったかしら?は、全然なんともなかったけど、その後に使った薬は、入院中は何ともないのに、帰宅してから気持ち悪くなって大変でした。」と言っていた。点滴の針からの薬の通り道が痛んだり。いろいろ大変らしい。

今回の投与中は、看護師さんが何度呼んでも起きないくらい爆睡。「気持ち悪いとかではないけど、とにかくもう、だるくてだるくて。眠くてどうしても起きられなかった。」とのこと。翌日には笑顔で帰って行った。年明けには手術する予定なのだそうだ。

それにして、驚くのは抗がん剤投与の時の看護師さんたちの重装備。帽子をかぶり、マスクして手袋してビニールのエプロン。やはり、抗がん剤って毒性が強いんだなー、と、見てるだけで感じられた。

いろいろな辛さに耐えながら、みんながんばってる。