★病院食
抗がん剤治療で1泊入院してた方が、「私、病院食は口に合わなくって。食欲はあるんだけど、おかずは全然食べられなかったわ。ごめんなさい。」と、毎回、看護師さんに伝えていた。
それほどおいしくないかな?五目うどんの日は、あまりにもおいしくなくて、ほとんどの人が半分しか食べてなかったらしいが、他の日は、栄養士さんの創意工夫が感じられるようなメニューだった。
まず、野菜の多さにびっくり!
私はもともと野菜好きだが、こんなには食べていなかった。普通に食べてた量の2倍か3倍はありそうである。おかげで、もともと快便女だが、入院中のお通じは1日2回。
温野菜やおひたし、酢の物、和え物が多かった。おひたしには、ダシ醤油でしっかりと味がつけられてたし、酢の物もおいしかった。(こういう使い方もあるのか。)と、目からウロコ。種類も豊富。
揚げ物はほとんど出ない。油っこいものも出ない。肉を使うにしても、メインでドーンとではなく、料理に使われてる、くらいの量だった。つくねハンバーグの日も、ハンバーグとしては小さめ。
魚料理は、あんかけにしたり、ドレッシングみたいなのに漬け込んだり、と工夫されていた。
ご飯は220g。
多いなー、と思ったが、間食しなければちょうど良い感じである。
栄養士さんによると、野菜を食べてご飯をたっぷり食べてメインを食べる、くらいで良いのだそうだ。3食で2000kcalくらいとのことだが、食っちゃ寝、食っちゃ寝の入院生活なのに、全然太らなかった。
というより、痩せた!お肌はツルツルだし。こういう食生活こそ、ヘルシーなんだと実感した。
思えば、乳がんが発覚する少し前、「お母さん、この頃、油っこい料理が多いよ。味付けも濃いし。もう少し、あっさりしたものが食べたいよ。」と、次男に何度か言われていたのだ。忙しさにかまけて、野菜を使った料理も少なくなっていたと思う。
理想は、たとえば、「タニタ・社員食堂のレシピ」(続編が出版されて今や品切れ状態だそうな)みたいな感じ、だろうか。
こういう食生活なら、病気にもかかりにくくなり、痩せるんだなー、と実感した。